トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本(冒険企画局/2000円):T&T版ロードス島リプレイ

トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本(冒険企画局/2000円/B5/2016年12月01日初版/ISBN978-4-904413-10-4)

*日記を読むにあたっての簡単な説明:トンネルズ&トロールズ(T&T)ってのは、D&Dの次に世界で生まれた、世界で二番目のTRPGテーブルトークRPG)だそうですよ。「サイコロ(6面ダイス)だけでいい」「安い」「単純」「豪快」を売りにしていました。

さて「三月の中旬くらいにT&Tのソロ・アドベンチャーが出たらしい」っていう風の噂を頼りに本屋を何件か回ってみまして、肝心のソロ・アドベンチャーは見つからなかったんですが(正式な名前すら調べずに探しに行ったので(おい)その代わりにこれが見つかったので買ってきました。

大きさはB5でお値段は2000円。カバーを外すと裏表紙がT&T完全版(第九版)のキャラクター・シートになってます。これをコピーすればいくらでもキャラクターが作れますね!(*´ω`*)

さて、残念なお知らせがあります。この本だけ買ってもT&T完全版(第九版)で遊べるようにはなりません(´・ω・`) 「トンネルズ&トロールズ完全版」とかいうクソ高いルールブック(のセット)を購入しなければなりません(´・ω・`)

なんでわざわざ「クソ高い」って表現にしたかっていうと、蛇足が山ほどついてきて高くなっているからです。私はルールブックだけが欲しいのに、どうでもいい世界観の説明だの使いもしないマスタースクリーンだの(どうせソロ・アドベンチャーしかやらないし)といった不要物が8割なのです。まあ上級ルールだけはあった方がいいかな? とは思いますが。

これが「全く無駄のない必要充分なセットで6000円」だったなら何も文句はなかったのですけどね。絶対4000円分くらいは不要物ですよこれ(´・ω・`)場所とるし。5.5版は本体だけで売ってて680円だったのに9倍近く高くなってたらそりゃ文句のひとつも出るでしょ(´・ω・`)

それに、「安い」「手軽」「ルールブック一冊とサイコロだけでいい」「世界なんてお前が勝手に作ればいい」ってのがT&Tの魅力のひとつだった訳で、なんでこんなところをD&Dの悪いところに合わせてきたのかが全く分かりません。

ていうか5.5版のルールとHTTのルールなら頭に入ってるんだからそれとの相違点だけでいいんだよなー。あと呪文(魔法)リスト。

(*T&Tって「呪文」だったっけ? 5.5版では「魔法」だった気がするんだけど。「呪文」って表現をわざわざ使ってるのはドラクエくらいかと思ってました)

(*ていうか手元にある「オーバーキル城」の簡易ルールでは「魔法リスト」って書いてあるじゃん! いつから呪文になったんだろう)

まあそんな訳で少しばかり残念に思っていたのですが、私が本来探していたソロ・アドベンチャー集「トンネルズ&トロールズ 完全版 アドベンチャー・コンペンディウム」(グループSNE/2000円/2017年3月18日発売)にはなんと完全版の簡易ルールがついてくるらしいので、こっちさえ買えばとりあえずはT&T完全版(第九版)を遊べるようですヽ(・∀・)ノ

6000円もして不要物が山ほどついてくるルールブックより断然こっちですよね!(*´ω`*) ああ、後は探して買うだけだ……(:3[___]

さてひとしきり文句は言ったので(おい

ここからは褒めていこうと思いますよ。

トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本(冒険企画局/2000円)は読み物として面白いですし、知らなかった情報も多かったです。「T&Tが好きで、かつて『ウォーロック』を買っていた」方なら充分買う価値はあると思いますね。

T

知ってる人は知っている「ファンタジーRPGクイズ」(いわゆる五竜亭クイズ?)のT&T版が新規に書き下ろされてるので、「五竜亭の文庫本昔読んでたよ」って方も買う価値はあるかと思います。

これ読んで「ああそういえば<<教え>>の効果が第七版あたりから変わってたんだっけ? 第七版の記憶がほぼないけど。ルールブックもどっかいっちゃったし(今買い直すと高いんだよなー(´・ω・`))」って思いましたよ。

あと、なんといってもキャラシートがついてくるのは大きな利点だと思います。コピーもしやすいですし、本の裏表紙なので絶対に紛失しませんし。本ごと紛失しない限りは。

ついでに、T 他のファンタジーTRPGがどうなのかはあまり分かりませんが、結構風変わりな世界観だと思いました。

それと、ずーっと前(1988年)の『ウォーロック』に載っていたらしい「T&T版ロードス島リプレイ」が収録されてます。資料的価値があるかと。

結論としては「ルールブック買わなくていいからこの本買えばいいんじゃね? あと『アドベンチャー・コンペンディウム』買えば」ってことです(おい

まあルールブックがないと「あれ? 呪文の名前が5.5版から変わってる?」とか「戦闘のルールがちょっと違う?」とか「達人ってなんだよ。魔法戦士でいいだろ」(第七版から達人になった気がするなー。分かりづらくなったと思うんだけど)とか色々もやもやするかも知れませんが(^-^;;;

「飛び道具を乱戦で撃って外しても合計ヒットに加算できる(しかも合計ヒットで上回ったら通常の武器で攻撃したようにダメージを与えられる)」のは嬉しい改善ですね。だって5.5版だと「外したらお前のヒットは0な。要するに死ね」もしくは「外したら強制的に味方に当たった事にするけど? 要するに死ね」でしたもん。

でまあ最大の違いが「経験レベル」ですかね。

5.5版まではドラクエみたいに「冒険点(経験値)を貯めるとレベルが上がってステータスを増やせる」だったのが、7版からは「(冒険点を使うなどして)能力値が(どれかひとつでも)一定の数値まで上がると『レベルが上がったってことになる』」になったんですよね。

確かに「レベルが上がったから強くなる」んじゃなくて、「強くなったからレベルが高くなったと看做される」方がリアリティはあるのですが、ゲーム的に分かりづらいんですよね(^-^; だからドラクエではああ簡略化してある訳で。

それに、この方式だとドワーフって作った瞬間から2レベルとか3レベルってことになるんだもんなー(^-^; まだ何の冒険もしてないのにさー。

完全版(第九版)だと、戦士は武器で攻撃するときに武器のサイコロの数をレベル分増やせる(両手に武器を持っているなら個々の武器にこの利点が適用される)から、ドワーフの戦士は作った瞬間からとんでもない戦闘力になる訳で……(^-^; だって両手に適当な武器持っただけでいきなりサイコロ6個増えるんだもん。

完全版(第九版)だと、キャラクター作成の能力値決定のときにゾロ目が出ても振り足せるし、キャラクター作成時は救済策として(種族補正がかかる前の)能力値を一回だけ入れ替えられるから、そりゃみんなドワーフなら体力度を最大にするでしょ。

まあそんな訳で、「ドワーフの戦士が居るか居ないか」でパーティーの戦闘力が全然違ってきますからマスターはたいへんですよね(^-^;