墓地の灯明

わたしのところは散居集落です。家々は点在しております。

ちょっと離れた隣家の横に自家の墓地があります。

そこに、最近、夜中にぼんやりと灯りを照らすようになりました。

プラスチックの筒で、頂部に太陽電池のセルが乗っかって、腹が光るやつです。

その家からは、家の背後だから、夜中の明かりは見えてはいません。

隣家の隣家は、その墓地の横を通って自分の家に帰らなきゃなりません。

我が家からもぼんやりと墓地の灯明が見えています。

ろうそくなら燃え尽きれば灯りが消えるから問題はありません。

太陽電池で昼間に電気を集めて、暗くなって灯明に灯りをともすのです。

これは問題だなぁ。

墓石が灯りに照らし出されているのは気味が悪いよ。

本人は御先祖の菩提を弔っているとしても

日暮れから夜明けまで灯し続けるのは傍迷惑だよ。

苦情を言えばええじゃん。

それがねぇ、なかなか言えないもんだよ。

迷惑かと言えば迷惑なんだが、言い立てるほどの迷惑かというと

我慢すべき範囲なのかなぁ、とためらってしまうんですよ。

あのねぇ、ホームセンターの安物でしょ、中国製のものだから一年も持ちゃしませんよ。

太陽電池が劣化したり、接点に水が入ったり、そんなに長年持つもんじゃないよ。

ちょっと辛抱したら問題は解決しますよ。

灯明が灯らなくなっても、その家からは夜中に見えてはいないのでしょ。

壊れたとしても気が付かない。

自然に解決しますって。

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「しぇるぱ散らし踏み」

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